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院長コラム

機能性ディスぺプシア治療薬:アコファイド

2017年10月16日
-JDDW2017(日本消化器関連学会)より

 今回のJDDW2017(日本消化器関連学会)でも、アコファイドの有用性が相次ぎ報告された。

 アコファイドは2013年に発売され、適応は「機能性ディスペプシアにおける食後膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感」、用法・用量は「成人、1回100mgを1日3回食前投与」となっている。

 なお、本薬の投与に際しては、上部消化管内視鏡検査などで悪性疾患(胃癌など)を除外することが必要である。また、心窩部痛や心窩部灼熱感には、有効性が確認されていないことにも留意が必要。

 

C型肝炎薬マヴィレット配合錠承認

2017年10月16日

 米アッヴィは9月27日、すべての主要なタイプ(GT1~6型)のC型肝炎ウイルス(HCV)に感染した成人患者に対する1日1回投与の治療薬「マヴィレット(R)配合錠」(一般名:グレカプレビル/ピブレンタスビル)が、厚生労働省に承認されたことを発表した。

 日本人患者を対象とした臨床試験の結果、8週間の治療で、肝硬変を有さない、未治療の1型および2型のHCVに感染した日本人患者において、99%(n=226/229)がウイルス学的著効を達成。慢性腎臓病患者を含め、多様な患者の背景およびウイルス特性を有する患者で達成されたものだという。また、前治療で治癒しなかった患者では、94%(n=31/33)がウイルス学的著効を達成した。なお、報告された主な副作用は、そう痒症、頭痛、倦怠感および血中ビリルビン増加(いずれの発現率も5%未満)だったという。

 

潰瘍性大腸炎に初の体外診断薬

2017年10月16日

糞便中カルプロテクチン

 潰瘍性大腸炎は、大腸粘膜に慢性の炎症を生じ、下痢や血便、腹痛を頻回に引き起こす原因不明の疾患。根本的な治療法は確立しておらず、多くの場合は寛解と再燃を繰り返す。

 従来、再燃の判別には大腸内視鏡検査が用いられていたが、今回、患者の糞便を用いる簡便な体外診断薬として、糞便中カルプロテクチンを測定する検査キットが発売された。潰瘍性大腸炎に対する侵襲性のない検査としては国内初。腸内の炎症のみを反映するため、正確に潰瘍性大腸炎の病態を把握できる。原則3カ月に1回を限度として保険適用が認められている。

 

朝食抜きは動脈硬化リスク倍増

2017年10月16日

 一日の始まりに朝食を抜いたり、ほとんど食べなかったりする人は、動脈硬化を発症する確率がそうではない人に比べて2倍高くなるとの研究結果が米国心臓病学会誌「Journal of the American College of Cardiology」に掲載された。  今回の論文は、スペインの中高年の会社員4000人を6年間にわたり追跡調査した結果に基づいている。

 研究チームは、病気の早期兆候とされる動脈内の脂肪性沈着物の割合を調べるため、調査参加者を超音波技術でスキャン。その結果、朝食でカロリー摂取量が一日の推奨摂取量の5%に満たない人は、高エネルギーの朝食を食べている人に比べて、動脈内の脂肪蓄積量が平均で2倍であることが分かった。

 「朝食抜きは、心臓病のリスクを減らすために予防的に変えることができる悪習慣の一つであるという証拠を今回の研究は提供している」

 

集中力を高めるアロマ、ローズマリー

2017年10月10日

 「頭をすっきりさせたり、集中力を高めたりする」精油の代表に、脳の活性化や神経系の強壮作用を持つペパーミント、バジルやローズマリーがあります。

 ローズマリーは、学名Rosmarinus officinalis、シソ科で、葉から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。ローズマリーの名はラテン語で「海のしずく(rosmarinus)」に由来しているとされ、その名の通り、水辺を好んで生育します。

 精油の生産地はフランス、チュニジア、スペインなど。ローズマリーは、「若さを取り戻すハーブ」「記憶力がアップするハーブ」といわれ、ヨーロッパでは、ハンガリーウォーター(ハンガリー王妃の若返りの水といわれています)が、ローズマリーを主としてブレンドされていることも有名な話です。

 日本では、2005年に発表された論文「アルツハイマー病患者に対するアロマセラピーの有用性」(Dementia Japan 2005;19:77-85.)により、その中で使用されていたローズマリーとレモン精油のブレンドが大注目されました。

 気軽にできる方法としてお薦めなのが、ティッシュペーパーを使った芳香浴です。ティッシュペーパーにローズマリー3滴、好きな柑橘系精油2滴を滴下し、深呼吸をしてからお仕事に臨んでみてください。集中力アップに効果的です。

 ただし、妊娠中、てんかん、高血圧の人の使用には避けてください。

 

厳格降圧治療による認知機能の低下の予防

2017年10月10日

10年後の認知機能スコアを比較

 高齢高血圧患者における収縮期血圧(SBP)の目標値の設定が認知機能に及ぼす影響を調べるために、住民ベースのコホート研究に参加した70~79歳の高齢の男女を10年間追跡した米国Emory大学医学部のIhabHajjar氏らは、SBP120mmHg以下を目標にすると、より緩やかな降圧目標の患者よりも、認知機能検査のスコア減少が少なかったと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2017年8月21日に掲載された。

 

総脂肪と飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸の摂取量

少ないより多い方が死亡リスクは低く、炭水化物摂取量が多すぎると死亡率が増加

2017年10月10日
-18カ国の食生活調査とコホート研究から 

 20世紀の栄養学では、脂質を控えることが動脈硬化症の予防になると信じられてきたが、現行の食生活ガイドラインの是非を問う分析結果が、Lancet誌電子版に2017年8月29日に報告された。カナダMcMaster大学のMahshidDehghan氏らは、18カ国の中高年の人々を中央値7.4年追跡し、ベースラインの炭水化物や脂質の摂取量と、総死亡、心血管イベント、心血管死亡などとの関係を調べた。得られたデータは、総エネルギー量に対する炭水化物由来のエネルギーの割合が60%を超えると、摂取量が多いほど総死亡リスクは高くなること、また、総脂肪と飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸の摂取量は、少ないより多い方が死亡リスクは低いことなどを示した。

 ちなみに、現行のガイドラインは、総エネルギー量に占める脂質由来のエネルギーを30%未満にし、飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に置き換えて、飽和脂肪酸由来のエネルギーを10%未満にすることを推奨している。しかし、その根拠となっているデータのほとんどは欧州と北米の人々を対象とした研究に由来し、世界の他の地域においても、欧米のガイドラインが有用かどうかは分からなかった。

 

コーヒー摂取による死亡リスクの低下、欧州でも確認

2017年10月2日

 コーヒー摂取により死亡リスクが低下するという研究結果が明らかとなり、詳細が「Annals of Internal Medicin」8月号に掲載された。欧州10カ国でEPIC試験参加者約52万人を対象に、コーヒー摂取と死亡率の関連を前向きコホート研究で検証。平均16.4年の追跡での全死亡リスクは、コーヒー摂取量最高四分位群で非摂取群に比べ男女とも有意に低下した(HR:男性0.88、傾向のP<0.001、女性0.93、傾向のP=0.009)。コーヒーと死亡リスクの逆相関は、消化管疾患死、女性の循環器疾患死および脳血管疾患死にも見られた。

 

魚介類食べるとうつ病リスク軽減

2017年10月2日

1日110グラムで

 魚介類を1日に110グラムほど食べると、うつ病のリスクが下がるとの調査結果を国立がん研究センターなどのチームがまとめ、英科学誌ネイチャーの関連誌(電子版)に26日、発表した。青魚に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)の影響とみられる。

 40~59歳の長野県内の男女1181人について、魚介類の摂取量や病歴、生活状況を調査。25年後に95人(8%)が精神科医にうつ病と診断された。

 魚介類の1日の摂取量に応じて4群に分けて分析すると、最も少ない群(中央値57グラム)に比べ、2番目に多い群(同111グラム)は、うつ病のリスクが56%低かった。EPAの摂取量でも同様に分析すると、最も少ない群(同200ミリグラム)と比べ2番目に少ない群(同307ミリグラム)は、うつ病のリスクが46%低かった。いずれも摂取量が多いほどリスクが下がるわけではなかった。

 一般的にサバの切り身は80グラム程度、イワシは1匹80~100グラムという。

 

胃酸逆流による喉症状、食事療法に薬と匹敵する治療効果

2017年10月2日

植物性食品を中心とした食事とアルカリ水

 胃酸の逆流によって喉のかすれや痛み、咳といった咽喉頭の症状が生じる病態は咽喉頭逆流症と呼ばれ、その治療には胃食道逆流症(GERD)の治療薬としても知られるプロトンポンプ阻害薬(PPI)が広く使用されている。こうした中、咽喉頭逆流症に対する治療として、植物性の食品を中心とした食事とアルカリ水による食事療法を実施したところ、PPIと匹敵する効果が認められたとする研究結果が明らかになり、詳細が「JAMA Otolaryngology--Head & Neck Surgery」9月7日オンライン版に掲載された。

 この研究は、米ニューヨーク医科大学耳鼻咽喉科のCraig Zalvan氏らが実施したもの。同氏らは今回、2010~2012年にPPIを用いた薬物療法を行った咽喉頭逆流症患者85人と、2013~2015年に食事療法を実施した咽喉頭逆流症患者99人の医療記録を比較した。

 食事療法は食事全体の90~95%を野菜や果物、全粒穀物、ナッツなどの植物性食品とし、肉類や乳製品などの動物性食品を5~10%以内に抑えた地中海風の食事を取るというもので、飲み物はアルカリ水(pH8超)に限定した。両群の全ての患者に対してコーヒーや紅茶、アルコール飲料、チョコレート、炭酸飲料、揚げ物、高脂肪食などを避けるといった基本的な食事の指導も行った。

 その結果、治療開始から6週間後に咽喉頭逆流症の症状スコア(Reflux Symptom Index ; RSI)が6点以上改善した患者の割合は、PPI治療群で54.1%、食事療法群では62.6%で、PPI治療に食事療法を上回る効果は認められなかった。今回の解析では両群の間に統計学的な有意差はなかったが、Zalvan氏は「食事療法の効果はPPIを上回るとは言えないが、少なくとも同程度だとは言える」としている。

 

「アイスクリーム頭痛」が起きる仕組みと予防法

2017年9月25日

口蓋の奥にある神経に冷たい物が触れることが原因

 アイスクリームがおいしい季節だが、あまり急いで食べると一瞬だがひどくキーンとする頭痛が起きることがある。この頭痛は「アイスクリーム頭痛(brain freeze)」と呼ばれるもので危険性はないが、少しの心がけで防げる可能性があると、頭痛専門医はアドバイスしている。

 米テキサスA&M大学医学部のStephanie Vertrees氏によると、アイスクリーム頭痛は医学的には「翼口蓋神経節神経痛」と呼ばれる。「翼口蓋神経節は口蓋の奥にある神経の束で、冷たい食べ物に敏感。そのため、冷たい食べ物が喉を通っていくときにこの部分に触れると神経が刺激され、その情報が頭痛を起こす脳の領域に伝わる」と、同氏は説明する。

同氏が紹介するアイスクリーム頭痛を避ける方法は以下の通り。

  • 冷たい食べ物は、急がずにできるだけゆっくり食べること。そうすれば自分の口の中で食べ物を温めることができる。
  • 冷たい食べ物は、口内の前の方に含むようにすること。口内の奥の方を刺激するとアイスクリーム頭痛を引き起こす可能性があるため。
  • アイスクリーム頭痛が起こりそうだと思ったら、舌を口蓋に押しつけると痛みが和らぐ可能性がある。舌の温かさで副鼻腔と翼口蓋神経節を構成する神経が温まるため。

  また、片頭痛の患者では、アイスクリーム頭痛が治療に役立つ可能性もあるという。「誰にでも必ず有効だとはいえないが、アイスクリーム頭痛を起こせば片頭痛を緩和できる可能性がある」と同氏は話している。

 

アステラス、過活動膀胱に対してベシケアとベタニスの併用療法をアメリカで申請し、受理

2017年9月25日

 アステラス製薬は13日、米食品医薬品局(FDA)が切迫性尿失禁、尿意切迫感および頻尿の症状をともなう過活動膀胱(OAB)適応のコハク酸ソリフェナシン5ミリグラムへのミラベグロンの追加併用申請を受理したと発表した。FDAの審査終了目標日は2018年4月28日。

 今回の申請は、グローバル第3相臨床試験(P3)から得たデータに基づく。5000人以上のOAB患者が参加した試験で、ミラベグロンとソリフェナシンの併用療法をプラセボと比較した。日本販売名はソリフェナシンがベシケア、ミラベグロンがベタニス。

 

高濃度の血漿中イソフラボンは大腸癌リスクの低下と関連

2017年9月25日

韓国 嘉泉医科大学 予防医学科のKo KP氏らは、 韓国のコホート内症例対照研究において、血漿中イソフラボン(ゲニステインおよびダイゼイン)およびリグナン(エンテロラクトン)を定量化してフィトエストロゲンと大腸癌リスクの関連を評価し、ベトナムの症例対照研究で再現試験を実施した。

結果

  • 韓国人およびベトナム人集団において、ゲニステインでは濃度カテゴリーのレベルアップに応じた大腸癌リスクの継続的な低下が認められ(それぞれ傾向p=0.032および0.001)、最高濃度のゲニステインおよびダイゼインにおけるリスクは有意に低かった[最低と比較した最高カテゴリーのCOR(95%CI)=0.46(0.30-0.69)およびCOR(95%CI)=0.54(0.36-0.82)]。
  • 性別および解剖学的サブタイプを問わず、ゲニステインの大腸癌との有益な関連は、試験母集団を層別化した場合に観察された。 
  • エンテロラクトン濃度は、大腸癌リスクと相関しなかった。

結論

  • 民族的背景の差異を問わず、高濃度の血漿中イソフラボンは大腸癌リスクの低下と関連した。

(掲載: Clinical Nutrition)

 

慢性腎臓病(CKD)にアトルバスタチンを推奨 〔英NICEが医師向け指針で〕

2017年9月19日

 英国国立医療技術評価機構(NICE)は7月27日、医師に対し、慢性腎臓病(CKD)患者の心血管疾患予防のため、スタチン処方を提案するよう勧告した。

 NICEは新たな指針の中で、臨床的有用性と医療コストの面からアトルバスタチンを用いることを推奨している。NICE関係者は、英国のCKD患者数は260万人以上に上り、年間約6万人がCKDに関連した原因で早期死亡していると推計。スタチンによる心血管疾患予防の有用性と長期の安全性は確立しており、多くのアットリスク例がスタチンを使用することでベネフィットを享受できるだろうとしている。

 

心筋梗塞、豆腐で予防...マグネシウムでリスク減 〔読売新聞〕

2017年9月19日

 魚や大豆などの食品に含まれるマグネシウムを多く摂取する人は、心筋 梗塞こうそく を発症するリスクが約3割低いとする調査結果を、国立がん研究センター(東京)などがまとめた。マグネシウムの摂取量と心筋梗塞のリスクの関連が明らかになるのは国内で初めて。

 マグネシウム不足は血圧上昇や動脈硬化につながり、心筋梗塞の原因になりうる。1日当たりの摂取量の目安は、成人で男性320~370ミリ・グラム、女性270~290ミリ・グラム。絹ごし豆腐だと150グラムで60~70ミリ・グラム摂取できる。

 調査は、1995年と98年に45~74歳だった男女約8万5000人が対象。食事の内容や頻度などからマグネシウムの摂取量を推計し、心筋梗塞発症との関連を調べたところ、約15年の追跡期間中、1283人が心筋梗塞を発症した。対象者を摂取量に応じて五つのグループに分けると、一番多いグループの発症リスクが、一番少ないグループより男性で34%低かった。同様に女性も29%低かった。

 分析を担当した国立循環器病研究センター(大阪)の小久保喜弘・予防健診部医長は、「心筋梗塞の予防が期待できるので、マグネシウムの多い魚や豆腐、海藻などを積極的に取り入れた食生活を心がけてほしい」と話している。

 

糖尿病合併高血圧への葉酸併用で蛋白尿抑制 〔海外短報〕

2017年08月25日

 糖尿病合併高血圧患者に対するACE阻害薬と葉酸の併用は蛋白尿の発現抑制に有効であると、中国のグループがHypertension(2017; 70: 300-306)に発表した。

 この知見は、中国における高血圧患者を対象にした脳卒中初発予防試験の腎臓サブスタディの事後解析から得られた。

 対象は、蛋白尿のない高血圧患者1万3,071例。エナラプリル10mgと葉酸0.8mgを含む錠剤を連日服用する葉酸併用群に6,511例、エナラプリル10mgを連日服用するエナラプリル単独群に6,560例をランダムに割り付け、蛋白尿の新規発現率を比較した。治療の中央値は4.4年だった。

 解析の結果、蛋白尿の発現率は葉酸併用群が3.5%、エナラプリル単独群が3.9%で有意差は見られなかった。しかし、登録時に糖尿病を合併していた患者における蛋白尿の発現率はエナラプリル単独群の7.4%に対し、葉酸併用群では3.7%と有意に低かった(オッズ比0.48、95%CI 0.29~0.81)。また、ACE阻害薬と葉酸の併用は糖尿病合併高血圧患者の死亡の減少および腎機能低下の軽減と関係していた。

 一方、登録時に糖尿病の合併がなかった高血圧患者では、葉酸併用群とエナラプリル単独群の転帰に有意差は認められなかった。